"結婚して6年経ちました。
夫婦喧嘩も滅多にせずに、平穏無事に毎日を過ごしています。
でも一度だけ余りにも理不尽だと感じて喧嘩になったことがありました。
それは子供のことです。
私の子供は主人の子ではなく、私の連れ子です。
再婚したので子供共々お世話になることにしました。
今までの生活は私が父であり母であったので、私が良いといえば良い、悪いと言えば悪い、そうやって生活してきました。
父親がいなくて社会生活に問題ができても困るので、人間的には厳しく躾けてきたつもりです。
でも家族だけの生活の時には、そんなに厳しくはしていませんでした。
全部が全部決め付けてしまったら、子供は窮屈な生活を送ってしまうからです。
たった一度の喧嘩の理由もそこにありました。
私が良いといったのに、どうしてそういう事をしているか知りもせずにダメだと子供を叱ったんです。
子供の顔は一瞬にして青ざめ、私の方をみて表情が固まってしまいました。
「私が許可したのに、何故子供を怒るの。理由も聞かずに直接子供を怒らないで」
そう言った私にビックリしたのか、後は主人が平謝りしていました。
それまでも何度か同じような事があったのですが、ずっと我慢していました。
その堪忍袋が切れたので、自分自身思っていた以上にかなり激しく怒鳴りつけました。
何度も主人が謝ってくれましたが、1週間くらいは気分が晴れず、外でいらないお皿を割ったり、ゴミバケツを蹴り倒したりして自分の怒りを静めました。
仲直りらしいことは何もしていませんが、気分が晴れた次の日から、普通におしゃべりして生活していました。
主人は私が怒ると手が付けられないのが分かったので、同じようなことは2度となくなりました。
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